正しい衛生管理から始まる感染症対策を!

衛生管理は、様々な感染症対策の基本です。

新型コロナウイルスが猛威をふるう今を乗り切るためにも、

また今後いかなる感染症が流行したとしても、

衛生管理は覚えておかなければならないものですよね。

今日からでも遅くはありません!

いま一度正しい衛生管理の方法を身につけましょう。

正しい衛生管理とは?

 

正しい手洗い

①流水で手をよく濡らします。

②石鹸を適量取ります。

③手の平同士をこすり合わせるように泡立てながら洗います。

④手の甲を反対の手の平で伸ばすように揉み洗いします。

⑤爪や指先を反対の手の平にこするようにして念入りに洗います。

⑥両手を組むようにして指の間を洗います。

(※ここが1番洗い残しが多い部分なので丁寧に)

⑦親指を反対の手でねじり洗いします。

⑧手首も同様にねじり洗いします。

⑨すすぎ残しのないようにしっかり流水で洗い流します。

⑩清潔なタオルやペーパータオルで水気がなくなるまでしっかりと拭き取ります。

(※意外と手を抜いてしまいがちなポイント)

正しいうがい

①水を含んだら、まずは口の中を強めにゆすいで吐き出すのを2~3回繰り返します。

②次に水を含んで、上を向いて15秒程度ガラガラうがいを2回繰り返します。

正しいアルコール除菌の使用方法

ウイルスにはアルコール除菌が有効なものとそうでないものがあります。

・有効=エンベロープウイルス(新型コロナウイルス、インフルエンザなど)

・無効=ノンエンベロープウイルス(ノロウイルス、アデノウイルスなど)

※中にはノンエンベロープウイルスにも対応した商品も売られています。

このように、新型コロナウイルスにはアルコール除菌が有効ですが、

使い方によっては除菌効果が半減してしまうのです。

濡れた場所や物に対しては効果が著しく低下する

アルコールは、水分と合わさることで濃度が薄れるため、効果が著しく低下します。

濡れた手はしっかりと水分を拭き取ってから、

テーブルやドアノブなどを除菌する場合は濡れていない状態で

アルコールを吹きかけるようにしましょう。

アルコールの除菌効果は一瞬

アルコールの除菌効果は、吹きかけた瞬間~数秒が最も高いとされています。

逆に言うと、除菌効果は持続しません。

また吹きかけたらすぐに対象とする箇所に伸ばさなければ効果を発揮しません。

アルコール除菌は、手早くこまめに、また定期的に行うようにしましょう。

また、手指の消毒は以下の箇所に、念入りに行いましょう。

・手の平

・手の甲

・指先

・指の間

アルコール濃度に注意

アルコールの除菌効果は、その度数によっても大きく異なります。

大事なポイントを抑えましょう。

・最も効果が高いのは70~80%

・60%以上は消防法の保管料制限の対象となる

・50%程度の低濃度でも添加物などによって十分な除菌効果を持つものもある

・90%以上の高濃度アルコールはむしろ効果が弱まる

いずれにせよ、アルコールは「火気厳禁」です!

保管場所や使用の際には細心の注意を払いましょう。

新型コロナウイルスには「次亜塩素酸ナトリウム」が効果的?

アルコールの除菌が有効なものとそうでないものをお話しましたが、

アルコール除菌が無効なノロウイルスにも有効なのが次亜塩素酸ナトリウムです。

いわゆるキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を薄めて出来る液体ですね。

こちらは、様々なウイルスや細菌に有効でありますが、人体にも有害になり得る物質なので、

扱いには注意が必要です。

アルコールと違い手指や口に入るものに使用するものではありません。

テーブルやドアノブなど物に対する除菌に使用しましょう。

使用上の注意点は以下の通りです。

・十分な換気の元で扱う

・直接手に触れないように、また目に入らないように、吸い込まないようにする

・金属や布を腐食させてしまうので使用後は必ず流水で流すか水拭きをする

・酸性溶液とは絶対に混ぜない

・時間経過とともに濃度が下がる=除菌効果も下がるため数日で使い切る

皆さんは、正しい衛生管理についてどれだけ理解していましたか?

うろ覚えの知識で行っていたやり方は、

本来の除菌効果が得られない間違った知識かもしれません。

いま一度正しい衛生管理をしっかりと見直して、

新型コロナウイルスはもちろんのこと、

今後の感染症予防と対策に努めましょう!