「トイレットペーパー、三角折りをすることがありますか?」

トイレットペーパーの先端が三角に折られている“三角折り”。新型コロナウイルス感染リスクも伴う中、医療施設やサービス施設では、公式HP及びトイレでの張り紙で“三角折り”をやめている旨を掲示しているところも多くあります。

なぜ“三角折り”をしている人が多いのか?感染リスクにつながることはないのか?についてお伝えいたします。

トイレットペーパー三角折り

“三角折り”は、なぜやっているの?

“三角折り”は、もともとはホテルなどで「清掃終了を知らせる合図」として、清掃された清潔なトイレで用を足せる安心感を与えるものとして、マニュアル化されていることが多かったのです。

そしてそれを真似して、次に使う人のための親切心やマナーとしてと一般にも広がったのではないかと言われています。

つまり、清掃員の方以外の一般人の手で三角折りが行われているということです。

感染リスクからも、勝手に三角折りはしない

次の人のことを考える“おもてなし”として行っていたこの行動ですが、用を足したその手でトイレットペーパーを折るというのは感染リスクがあります

 

下のTwitterのような投稿には、そうした意見が述べられています。

こちらは、以前Twitterに投稿された、ある病院のトイレの張り紙がネット上で大きな話題となったことがありますので、それを踏まえたものかもしれません。

「トイレットペーパーを折る時に、便中や尿中の細菌などの微生物が付着して、細菌感染する可能性が高くなることがあります」というのがその内容です。

 

塗料を使った感染の可能性の検証実験では、ウイルスや細菌に見立てた蛍光塗料を手にどの位塗料が広がるかを検証。 用を済ませ後と想定して、トイレットペーパーを三角折りにする。

→ブラックライトを当てると、手を触れた三角折りの部分が光り、ウイルスや細菌が周りの部分も含めて光った。

→次に入った人が、このウイルスが付着したトイレットペーパーを使うと実際に指先に塗料が付着。

 

つまり、三角折りを通して、次の人にウイルスや細菌を移してしまう可能性があるということです。

 

けれども、“三角折り”をでおもてなしをしたいという強いニーズはあるのかもしれません。
三角折りを自動的に行う製品もすでに実用化されているようです。

すべてのトイレにこうした製品を設置することも難しいことでしょうし、三角に折った部分に不安を感じてそこを捨ててしまう人もいて紙資源の無駄にもなります。

“三角折り”は、しない方が賢明ではないでしょうか?