防災にはトイレットペーパーを用意するべきであることを皆様はご存知ですか?
昨今、地震が頻発し防災の必要性が叫ばれています。自然の災害は私たちではどうすることもできませんが、防災を意識して必要なものを用意し、災害に備えることはできます。防災に意外と必要不可欠なのがトイレットペーパーです。本日は、防災に不可欠のトイレットペーパーについて、理由や必要量などをご紹介したいと思います。

防災 トイレットペーパー

災害時にトイレットペーパーが必要な理由

過去の地震を見るとトイレットペーパーの不足が問題になっており、また今後は東海地震が起こると被災した地域だけにかかわらずトイレットペーパーが不足する事態になりえます

日本は地震大国のせいもあり、災害時の備品の供給ルートはかなりしっかりしています。そのため、国の手配・援助やボランティアの方々の助けや被災していない方々からの寄付により、被災した地域には多くの物資が届けられます。しかし、そんな中で意外と不足するのがトイレットペーパーなのです。阪神淡路大震災で一番不便したのはお手洗い事情だったそうです。また、2011年3月11日に起きた東日本大震災の時は全国的にトイレットペーパー不足に陥りました

また、あまり知っている人はいないかもしれませんが、国内産のトイレットペーパーの4割が静岡県で作られており、東海地震が起こり、この地域が被災してしまえば、トイレットペーパーの品薄という事態も否めません

経済産業省も防災用にトイレットペーパーを用意するよう呼びかけを行っています。

用意するべきトイレットペーパーの量

では、実際に防災用のトイレットペーパーの量はどのくらいで、種類は何が良いのでしょうか。
一人当たり1ロール60mのものを4ロール。かつ、防災用に用意するならばシングルのものを選びましょう

1ロール60mとした場合に約4ロールというトイレットペーパーの量は一人の人が約1ヶ月の間に使い切るトイレットペーパーの量です。したがって、3人家族であれば12ロール(一般的にスーパーマーケットなどで購入する1セット分)、4人家族であれば16ロール必要ということになります。

それぐらいならばいつでも置いてあると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、「たまたま在庫を切らしていた」ということは良くあるのです。そのため、防災用のトイレットペーパーは別にストックされることをおすすめします

防災用にストックするのならばシングルのトイレットペーパーをおすすめします。普段ダブルを使っている方は災害の際にはぎりぎりの必要量だけ使えるようにシングルをおすすめします。

インターネットで検索すれば地震や防災のためのトイレットペーパーとして、備蓄用に通常の3倍の量の紙が巻いてあるトイレットペーパーも売っており、これを購入しておけば、うっかり普段のストックとして使ってしまったというような事も防ぐことができますよ。また、通常のものより場所を取りませんよ。

まとめ

防災の備えというと、飲食や応急処置のもの、懐中電灯などを連想しますが、トイレットペーパーがかなり重要だということが分かっていただけましたか。また、防災セットを購入されている方は中身を確認してみてください。携帯用のトイレは入っていると思いますが、トイレットペーパーは意外と入っていないことも多いです。この記事を読んでくださった方は、この機会に防災用のストックの準備や見直しをしてみてはいかがでしょうか。